大相撲11月場所(8日初日、東京・両国国技館)で新三役昇進を確実にした隆の勝(25=千賀ノ浦)が、次こそ家族の主役になる-。10日、都内の部屋で朝稽古を行い、四股やすり足などの基礎運動で汗を流した。西前頭筆頭だった秋場所は10勝。目標にしていた新三役昇進を決定的にした。小結を飛び越え新関脇昇進の可能性もあり「さらに厳しく稽古しないと勝ち越せない位置」と引き締めた。

秋場所後には、おいが誕生した。自身の勝ち越しと、ダブルのおめでたい出来事だが「兄貴の子どもが生まれて、そっちの方が盛り上がっている。こっちは『ああ、そう』みたいな。話題的に負けました。全部持っていかれました」。6人きょうだいと大家族ならではの話題に苦笑い。新三役昇進の次の目標は「上を目指さないといけない。大関です」と堂々宣言。大関昇進のその時こそ、家族の話題をかっさらうことができるか。