大横綱大鵬の孫、西幕下筆頭の納谷(20=大嶽)が一山本を押し出して最後の7番相撲を白星で飾り、6勝目をあげた。すでに来場所の新十両昇進を確実にしていたが、番付の面でも楽しみになった。

「何をしてくるか分からない相手。落ち着いていけたと思う。最後の相撲で負けたら気持ち的に落ちるんで勝ててよかった」。幕下上位の壁をなかなか突き破れずにもがいてきたが、6勝1敗の好成績で、いよいよ関取の座を手にする。

納谷は「(幕下上位でも)通用しないとは思っていなかった。ただ、上がるためには何かが違うと感じてきた。(1年後は)幕内でとっていたい」。才能に満ちた逸材が、来年は主役を目指す。