優勝争いの単独トップに立っている西前頭筆頭の大栄翔(27=追手風)が、今場所初黒星を喫した。

東前頭2枚目の宝富士にはたき込みで敗れ、初日からの連勝は「8」で止まった。のど輪をまじえて攻め込んだが、半身になってしのがれ、土俵際で詰め切れなかった。

「攻めは良かったと思うんですが、無理に攻めすぎました。あまりに勝ち急ぎました」。主導権は握っていたが、最後の場面で前のめりになり、腹ばいに落ちてしまった。

これで8勝1敗となったが、まだ単独トップ。2敗で正代が追う展開となった。大栄翔は「自分の相撲を考えて、自分の力を120%出せる考え方をしないとだめですね」と残り6日間を見据えた。