大相撲の平幕の明生(25=立浪)が21日、東京・両国国技館の相撲教習所で行われた合同稽古2日目に参加し、2日続けて大関朝乃山と相撲を取るなどして精力的に励んだ。大関朝乃山に指名されて5番取るなど、他の関取衆との申し合い稽古を含めると計21番(9勝)。「大関と相撲を取れたのが1番の収穫」と稽古を振り返った。

合同稽古参加のために、茨城・つくばみらい市にある部屋を午前6時ごろに出発しているという。同部屋には豊昇龍と天空海の2人の関取がいるが「やっぱり上位の圧力は上位とやらないと分からない」と、横綱や三役力士との稽古を望んで参加している。「番数の目標は15番以上というのを決めている。内容がもっとよくなればいい」と、さらなる質と量を求める。

再入幕を果たした昨年9月場所から、3場所連続で勝ち越している。最高位は19年九州場所の西前頭2枚目で「どんどんケガする前までの地位に戻ってきている。そこを早く更新できるように。三役、それ以上を期待される力士になっていきたい」と言葉に力を込めた。そのためにも「土俵際の詰めというか、寄り方とか、そういうところを大事に勉強しながらやっていきたい」と課題を克服して、新三役を狙う。