ここまで大関の白星そろい踏みはなし。この日も朝乃山(27=高砂)が6勝目、貴景勝(24=常盤山)が5勝目を挙げたが、正代(29=時津風)は大栄翔(27=追手風)に防戦一方で押し出され黒星先行の5敗目(4勝)を喫してしまった。

立ち合いが弱ければ、押し相撲の相手とすれば絶好のチャンス。大栄翔に好きなように取られた一番に、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「踏み込みが甘いからでしょう。最初の圧力がないから軽く突っ張られてしまう。(踏み込みが)甘いと言わざるを得ない」と分析した。活路を開くには「自分の相撲を取りきること。とにかく踏み込むこと」と立ち合いの改善を求めた。