関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が昨年7月場所以来の優勝を果たして、事実上決まった大関復帰に花を添えた。負ければ優勝決定ともえ戦にもつれ込む一番で、大関貴景勝を押し出して12勝目。昇進目安の「三役で3場所33勝」に3勝を上乗せした。日本相撲協会審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)が、大関昇進をはかる臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し、了承された。31日の臨時理事会、夏場所の番付編成会議を経て正式に17年秋場所以来の「大関照ノ富士」が帰ってくる。

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照ノ富士の一問一答は以下の通り。

-優勝を決めた心境は

照ノ富士 本当に皆さんのおかげでこうやって元の位置に戻ることができた。

-優勝への意識はいつから

照ノ富士 そんなに意識してなかったけど、最後の方はちょっと意識してしまった。

-初優勝した15年夏場所との違いは

照ノ富士 比べても分からないが、うれしさがある。

-ともえ戦にしたくはなかったか

照ノ富士 万が一負けてともえ戦になったとしても、精いっぱい力を出し切ろうとしか考えてなかった。なったら仕方ない。一生懸命やるだけ。

-支えになったものは

照ノ富士 これは番組でいっぱい出てるから、そんな毎回言うことじゃないけど(笑い)。本当に皆さんの応援のおかげで戻ることができた。