日本相撲協会作成の新型コロナ感染対策ガイドライン違反が発覚した大関朝乃山(27=高砂)が、幕下以下に陥落しても現役続行を希望していることが21日、分かった。父・石橋靖氏が電話取材に応じて明かした。朝乃山は緊急事態宣言中の夏場所前に複数回キャバクラに行ったが、協会による事情聴取で当初は否定。再度の聴取で一転、事実を認め、20日の夏場所12日目から途中休場している。

今後はコンプライアンス委員会が事実関係を調査し、理事会で処分が決まる。複数場所の出場停止などの厳罰処分は免れず、停止数によっては幕下以下まで陥落する可能性もある。靖氏には19日夜に電話で謝罪があり、引退勧告処分を覚悟する一方で「『もし幕下以下に落ちてもやる気はある』と言っていた」という。「皆さんにご迷惑をおかけして本当に申し訳ない。協会に残ることができれば死に物狂いでやらせていただきます」と息子の気持ちを代弁した。