大相撲名古屋場所(4日初日、ドルフィンズアリーナ)を新小結で臨む若隆景(26=荒汐)が1日、名古屋市内での朝稽古後に、報道陣の代表電話取材に応じた。前日に東京から名古屋入り。「今回は新しい宿舎でいろいろ準備に時間がかかった。新鮮な感じというか。新しいところなので」と新宿舎となり心機一転して場所に臨むことになった。

番付発表日以降は、十両若元春、荒篤山らとの申し合い稽古で調整してきた。この日も、両関取と申し合い稽古を行ったといい「番付発表後からはずっと場所に向けてって感じなので。そこは変わらないですね。しっかり立ち合い、という意識」と立ち合いに重きを置いて稽古してきた。新三役で臨むにあたって「ある程度、緊張感を持ちながらしっかり場所に向けて稽古しているって感じです」と話した。

久しぶりの地方場所だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により地元ファンの朝稽古見学が出来ないなど、寂しさはある。だからこそ「せっかく地方に来られたので、いい相撲を見せられるように頑張りたい」と本場所に向けて力が入る。序盤戦では進退を懸けて臨む予定の横綱白鵬や大関戦が予想される。「しっかり自分の相撲を取りきれるようにやるだけ」と下からの低い攻めを貫き、名古屋場所を盛り上げる。