大相撲の荒汐部屋の公式ウェブサイトが1日に更新され、看板猫「モル」が昨年11月に死んでいたことが報告された。「令和3年七月場所を前に--最近のあれこれをインタビュー」と題し、師匠の荒汐親方(元前頭蒼国来)や力士らのインタビュー記事を掲載。三段目寛龍のインタビュー記事で、昨年末に新型コロナウイルスに感染した時の状況について話す一方、「それよりも堪えたのがモルが亡くなったことですね」と明かした。

インタビュー記事では続けて「(亡くなったのは)昨年の11月です。荒汐部屋のペット全員がいなくなってしまいました。外で犬の散歩をしている人とか見かけると、今でもハチや三吉と散歩をしていた毎日を思い出します」と感慨にふけった。

荒汐親方がモンゴル語の「猫」にちなんで命名したモル。19年に死んだもう1匹の看板猫「ムギ」と一緒に暮らし、2匹の看板猫が朝稽古を見守る様子は相撲ファンの間でも話題になり、外国人観光客も部屋に列をなすほどの人気者だった。16年10月には写真集「荒汐部屋のモルとムギ」(リトル・モア社)が発売されるなど、相撲界の枠を超えて愛されていた。