再入幕の西前頭15枚目・阿炎(27=錣山)が、大関貴景勝も撃破した。

激しい突き合いで大関の圧力に負けず、右のど輪から一気に押し出した。ただ1人1敗を守り、14日目は全勝の横綱照ノ富士と結びでの対戦が組まれた。

「大関の胸を借りるつもりでいきました。自分の相撲がとれたと思います。集中力を切らさず、当たることができました」

昨年7月場所中の日本相撲協会のガイドライン違反から出場停止となった。処分が明けて復帰してからは別人のように相撲だけに打ち込む。その姿勢が今場所の優勝争いにつながる。

大きな残り2日だが、優勝争いは「気にしない」とキッパリ。照ノ富士との大一番に向けて「思い切り自分を出してぶつかっていくだけです」と話した。