103年ぶりの快挙に挑む横綱照ノ富士が、序盤5日間を無傷で終えた。
同じモンゴル出身の巨漢、逸ノ城を上手投げ。立ち合いから得意の右四つ、左上手で攻めると、体を開いて豪快に投げ捨てた。 初日から5連勝は5場所連続で、先々場所からの連勝は「23」に伸びた。1919年の栃木山以来となる新横綱から3場所連続優勝に向けて、今場所も優勝争いを先頭で引っ張る。5日目の取り組みを写真で振り返ります。
大相撲初場所 全取組結果
★王鵬「最後の一押しが足りない感じですね。2連敗してるけど、いい相撲は取れていると思う。勝っても負けても内容にこだわりたいと思います」
- 王鵬(右)の攻めを耐える輝(撮影・鈴木正人)
☆剣翔「あまりいい相撲ではなかったが、勝つことに意味があるのでよかったです。マイナスからプラスのイメージに持っていきたい」
- 碧山(右)を寄り切りで破る剣翔(撮影・鈴木正人)
☆栃ノ心「なかなか前に出られないですけどね。1日一番ですね。気合入れて頑張る、それだけですね」
- 琴恵光(右)を吊り出しで破る栃ノ心(撮影・中島郁夫)
- 琴恵光(左)をつり出しで破る栃ノ心(撮影・鈴木正人)
☆魁聖「もろ差しになられて危なかったが、何とか巻きかえせて勝ててよかった。久しぶりに序盤戦3勝2敗だから、このまま続くといいですね」
- 琴ノ若(右)を寄り切りで破る魁聖(撮影・鈴木正人)
★豊山「まわしに手がかかった時点で迷いが生じた。勝負所で攻めきれず、考えずに出ればよかった。もったいないと思いますね」
- 豊山(右)を押し出しで破る一山本(撮影・鈴木正人)
★若元春「よく出られたんじゃないかと思います。うまい相手に最後はたかれたが、内容的には納得がいく」
- 若元春(右)を下手投げで破る千代丸(撮影・中島郁夫)
- 若元春(右)を下手投げで破る千代丸(撮影・鈴木正人)
佐田の海(3勝2敗) | ○ | 引き落とし | ● | 照強(2勝3敗) |
☆佐田の海「体の調子は悪くないし、後は体の反応に任せようと思っている。納得できる相撲を一番でも多く取れればいい」
- 照強(左)を引き落としで破る佐田の海(撮影・鈴木正人)
- 照強(右)を引き落としで破る佐田の海(撮影・中島郁夫)
千代大龍(1勝4敗) | ○ | 引き落とし | ● | 天空海(0勝5敗) |
☆千代大龍「ようやく白星でほっとしています。0と1では違うので。内容は悪かったけど、勝つことが大きいです」
- 天空海(右)を引き落としで破る千代大龍(撮影・横山健太)
☆石浦「立ち合い遅れないようにいった。バタバタして(取口は)覚えていないが、体は動いている。しっかりケアしながら(今後も)やっていきたい」
- 妙義龍(上)を押し出しで破る石浦(撮影・中島郁夫)
千代の国(0勝5敗) | ● | 寄り切り | ○ | 志摩ノ海(3勝2敗) |
☆志摩ノ海「突っ張ってくる相手に対して下から攻めるイメージ。そういう風に体が動いてくれた。今日は今日で忘れて、また明日から集中したい」
- 千代の国(右)を寄り切りで破る志摩ノ海(撮影・中島郁夫)
☆豊昇龍「落ち着いてよく相手のことが見えていた。体も動いているし、悪いところもいいところもある」
- 翔猿(下)をはたき込みで破る豊昇龍(撮影・鈴木正人)
阿武咲(4勝1敗) | ● | 突き落とし | ○ | 宝富士(4勝1敗) |
☆宝富士「自分のいいところをいかすことができた。(幕内800回出場)そういう記録の時はだいたい負けていた。今年はいいことがあるかと思っています」
★阿武咲「押し切れなかった自分が悪い。(初日からの連勝止まり)今日は今日なので、明日から集中してやりたい」
- 阿武咲(右)を突き落としで破る宝富士(撮影・鈴木正人)
☆阿炎(先場所敗れた北勝富士に雪辱)「朝、部屋出る前に師匠から「いなし気をつけろよ」と言われて、とにかく自分の距離で攻めすぎず、前のめりにならないことを気をつけた。北勝富士関はおっつけが上手。おっつけられないように意識して相撲を取った」
★北勝富士「密着したかったが、相手との距離感がつかめなかった。(阿炎の突きは)伸びますね。自分は守りに入ってしまった」
- 北勝富士(手前)を激しく攻める阿炎(撮影・鈴木正人)
千代翔馬(2勝3敗) | ○ | 上手出し投げ | ● | 遠藤(2勝3敗) |
- 千代翔馬(右)に上手出し投げで敗れる遠藤(撮影・横山健太)
隠岐の海(0勝5敗) | ● | 押し出し | ○ | 大栄翔(2勝3敗) |
☆大栄翔「立ち合いはあまりよくなかった。うまく攻めることができ、腕が伸びたのはよかった」
- 隠岐の海(右)を攻める大栄翔(撮影・鈴木正人)
★宇良「相撲をとろうと思っただけです。(序盤5日間を振り返り)まだ振り返る気持ちはないです。終わってから。けがしないよう頑張ります」
- 宇良(左)を押し出しで破る明生(撮影・鈴木正人)
若隆景(1勝4敗) | ○ | 突き落とし | ● | 隆の勝(2勝3敗) |
- 隆の勝(左)を突き落としで破る若隆景(撮影・横山健太)
- 隆の勝(右)を突き落としで破る若隆景(撮影・鈴木正人)
☆御嶽海(もろ手突きで押されたが)「何がきてもいいように、自分の相撲を取るだけでした。2桁(白星)っていう自分の目標があるので、そこに向かってやることを意識している」
- 霧馬山(手前)の攻めを耐える御嶽海(撮影・鈴木正人)
- 霧馬山(右)を押し出しで破る御嶽海(撮影・鈴木正人)
☆玉鷲「最後はしっかり(手が)伸びて良かった。(正代には)いつも差されてやばいなと感じていたけど、自分の相撲を取ったのが良かった。(1100回出場)変わらずに自分の相撲、押し相撲をやるだけ」
★正代「受け身に立ってしまった。(玉鷲に)手を伸ばさせてしまったのがよくなかった。内容的によくない。立ち合いから圧力で押し込まれているのが気になるところ。このままだとモチベーション的にもきつい」
- 玉鷲(左)の張り手を浴びる正代(撮影・中島郁夫)
- 正代(左)を押し出しで破る玉鷲(撮影・鈴木正人)
照ノ富士(5勝0敗) | ○ | 上手投げ | ● | 逸ノ城(2勝3敗) |