ともに返り三役で新関脇の27歳が、白星そろい踏み。若隆景(27=荒汐)は阿武咲(25=阿武松)を、阿炎(27=錣山)は玉鷲(37=片男波)と、ともに押し相撲の実力者に完勝した。

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若隆景は20キロ以上の体重差を感じさせない出足から、右を差すと一気に走り、左は上手にかけながら寄り立てた。土俵際で何とか残ろうとする阿武咲を、体ごと預け寄り倒し。力でねじ伏せた相撲に、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「押し相撲を相手に、こういう相撲を取れば安定してくる。体が小さい人は瞬発力だから。けれん味のない相撲だった」と高く評価した。

阿炎も、突き押し相撲の“先輩格”の玉鷲を一方的に突き立てながら押し込み、突き出しで快勝。こちらも「馬力のある押し相撲(の玉鷲)に力を出した。今日みたいに先、先に攻めればいい流れになる。良かったんじゃないですか」と褒めた。関脇が活躍する場所は盛り上がる、という通説がある。ましてやこの日、御嶽海以外の横綱、大関陣3人がそろって黒星。新関脇の2人が、場所をかき回す存在になりそうだ。

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