新関脇の若隆景が大横綱双葉山以来86年ぶりの快挙へまた1歩前進した。
優勝争いに絡む平幕の琴ノ若と対戦。立ち合いは押されて土俵際まで運ばれたが、右四つでしっかり残し、左からおっつけながら形勢を逆転して寄り切った。1敗を守って11勝目。琴ノ若は3敗に後退した。 前日11日目に初黒星を喫した東前頭7枚目の高安は大関御嶽海を寄り切り、1敗を守った。2敗が消え、1敗2人で残り3日間を迎える。 かど番の大関正代は、前日にかど番を脱出した貴景勝を寄り切り、6連勝で勝ち越しとかど番脱出に王手をかけた。
▽1敗 高安、若隆景 ▽3敗 御嶽海、琴ノ若
春場所12日目の取組模様を写真で振り返ります。
大相撲春場所 全取組結果
【若乃花の目】若隆景、うまさ光る本物の「荒れる春場所」主役候補
春場所13日目 各段で6戦全勝同士の取組、優勝決まる可能性も 幕下では千代の海-金峰山
- 東龍(右)は天空海をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)
- 東龍(左)ははたき込みで天空海を破る(撮影・前岡正明)
琴恵光(7勝5敗) | ● | 突き出し | ○ | 千代の国(5勝3敗4休) |
- 千代の国(右)は突き出しで琴恵光を破る(撮影・小沢裕)
☆輝(連敗を6で止め)しっかり相手に体重をかけられるようにいった。勝手に体が動いてくれた。
- 輝(奥)は突き落としで千代大龍を破る(撮影・前岡正明)
妙義龍(5勝7敗) | ● | はたき込み | ○ | 荒篤山(6勝6敗) |
- 荒篤山(奥)は、はたき込みで妙義龍を破る(撮影・前岡正明)
☆豊山 (照強の)目が泳いでいたんで何をしてくるか分からず足が出なかったんですけど、勝ててよかったです。
- 豊山(右)は、はたき込みで照強を破る(撮影・前岡正明)
志摩ノ海(6勝6敗) | ● | 下手投げ | ○ | 琴勝峰(7勝5敗) |
★志摩ノ海 ちょっと浮いていた感じがあるんで、明日からまたしっかり修正していきたい。
- 琴勝峰は志摩ノ海(左)を下手投げで破る(撮影・小沢裕)
★千代丸(負け越しに)今場所は今日に限らず軽かった。最初の4連敗から(立て直す)スイッチが入らなかった。
- 碧山(右)は寄り切りで千代丸を破る(撮影・小沢裕)
☆翔猿(もろ手突きは)かち上げが怖かったんで。うまく攻められてよかった。(星五分も)毎回五分なんで、白星を先行させていきたい。
- 翔猿(左)は引き落としで栃ノ心を破る(撮影・前岡正明)
- 翔猿(左)は引き落としで栃ノ心を破る(撮影・小沢裕)
- 千代翔馬(右)は上手投げで錦木を破る(撮影・前岡正明)
一山本(5勝7敗) | ○ | はたき込み | ● | 隠岐の海(3勝9敗) |
☆一山本 組んだら相手が強い。距離をとって相撲がとりたいと思ったが、たまたま相手が落ちた。もう少し前に出る相撲がとりたい。
- 一山本(右)は隠岐の海をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)
霧馬山(8勝4敗) | ○ | 寄り切り | ● | 北勝富士(6勝6敗) |
☆霧馬山(勝ち越しに)自分の相撲でよかったと思います。(三役復帰も見えるが)とにかく最後まで頑張ります。
- 霧馬山(右)は北勝富士を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
☆若元春 自分でもかなりびっくりするくらい、いい相撲だった。(遠藤は)あこがれというか、僕が幕下でくすぶっている間に上にいったお相撲さん。スターというか、すごいお相撲さんだと思っていた。(上位の力士と当たるのは)不思議な感覚。有名人に会った感覚で毎日相撲を取っている。数年前の自分からしたら考えられない状況にいる。
- 若元春(右)は遠藤を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
- 宝富士(右)は明生を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
- 玉鷲(左)からのど輪攻めを受ける大栄翔(撮影・小沢裕)
- 玉鷲(右)は押し出しで大栄翔を破る(撮影・前岡正明)
- 玉鷲(右)は押し出しで大栄翔を破る(撮影・前岡正明)
佐田の海(3勝9敗) | ● | 寄り切り | ○ | 宇良(2勝10敗) |
- 宇良(右)は佐田の海を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
隆の勝(3勝9敗) | ○ | 送り出し | ● | 石浦(1勝5敗6休) |
☆隆の勝 白星が続けばいいが、そんなにうまくいかない。学ぶことも多い。残り全部勝って終わりたい。
- 隆の勝は石浦(左)を送り出しで破る(撮影・小沢裕)
- 豊昇龍(右)は阿武咲を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)
若隆景(11勝1敗) | ○ | 寄り切り | ● | 琴ノ若(9勝3敗) |
- 逸ノ城(右)は阿炎を突き落としで破る(撮影・小沢裕)
☆正代 立ち合いから右がのぞいたので、それが良かったのかなと思う。今場所では一番いい立ち合いができたと思っている。勝ちが続いているので、体がよく動いて反応もできている。千秋楽まで続けられたらいい。負けが込んで、がむしゃらに取った結果が勝ち星積めている。今までと同じようにいきたい。初日が出たタイミングが、一番気持ちもだいぶ落ち着いたところなのかなと思う。
- 正代(背中)は貴景勝を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)
- 正代(手前)は貴景勝を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
- 高安(右)は寄り切りで御嶽海を破る(撮影・前岡正明)
- 高安は御嶽海(右)を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
- 懸賞金を手に引き揚げる高安(撮影・小沢裕)
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