大相撲名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)での新十両昇進を決めた西川あらため豪ノ山(24=武隈)が6日、地元の大阪・寝屋川市役所を師匠の武隈親方(36=元大関豪栄道)と表敬訪問した。

豪ノ山と同じ中学出身という広瀬慶輔市長(51)から熱烈歓迎。大関豪栄道が優勝した時の優勝パレードに2万人が集まったことを振り返り、豪ノ山にその再現、いずれは横綱へという大きな期待に、師弟ともたじたじだった。

地元は今年の春場所以来、関取として戻れたことに豪ノ山は「より一層、気合を入れて頑張らないといけないと思いました。(名古屋場所は)初めての15日間。勝ち越せるよう頑張りたい」と表情を引き締めた。化粧まわしは母校の埼玉栄高、中大、大阪の後援会から3本贈られ、締め込みは紺色という。

武隈親方が独立して今春におこした部屋から早々と関取第1号。師匠は「来場所が勝負。ここがゴールではなく、新しいスタートなんで。徐々に力をつけていくと思うが、早く幕内に上げることが私にとっても仕事」と話す。前に出る圧力が武器で、押し相撲を突き詰めていく。解禁となった出稽古は琴ノ若、琴勝峰らがいる佐渡ケ嶽部屋へ。「いろいろ勉強になると思う」と師匠は語った。

豪ノ山も求めていく相撲に大関貴景勝をあげ、「でもまだまだです。まわしを取って負ける相撲も多いんで」と課題を自覚する。地元の大きな期待を実感し、まずは関取デビューに備えていく。【実藤健一】