幕内の王鵬(22=大嶽)が16日、千葉・佐渡ケ嶽部屋に出稽古に訪れた。名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けた出稽古としては初めての参加。

同部屋には母校埼玉栄高の先輩の琴ノ若や、同級生の琴勝峰がいる。本場所前に2人と一緒に熱のこもった稽古を見せ「負ける方が多いのは久しぶり。やっぱり強いな」と場所前に実力者とぶつかる意義をかみしめていた。

関取衆の申し合いでは7勝10敗。この日同じく出稽古に来ていた大関経験者の高安について「めちゃくちゃ重かったですね」と苦笑い。これこそが出稽古の良さ。「稽古はしたいですけど、できるなら部屋でやっていた方が楽。でも、来なきゃいけないと思っています」。

返り入幕の5月の夏場所は6勝9敗とはねかえされたが、持ち味の押しは通用する手ごたえをつかんだ。本場所で好調を維持するために「15日間トップギアで続けられるようにしないといけない」と、万全のコンディション作りに励む。