日本相撲協会審判部は10日、エディオンアリーナ大阪で取組編成会議を開き、同所で開催される大相撲春場所(12日初日)の初日と2日目の取組を決めた。

昨年10月に両膝の内視鏡手術を受け3場所連続休場中だった横綱照ノ富士(31=伊勢ケ浜)は、万全な状態で臨むことが出来ず今場所も休場。4場所連続16度目の休場(初日からの休場は3場所連続7度目)で、横綱昇進後は在位10場所で5度目の休場となった。

このため、出場する力士の中の番付最上位で、ただ1人の大関として臨む貴景勝(26=常盤山)が、今場所も結びの一番を務めることになる。先場所は3度目の優勝を飾り、綱とりとして臨む今場所の初日は、小結に復帰した翔猿(30=追手風)と対戦する。

東西の関脇を維持し続けている若隆景(28=荒汐)は玉鷲(38=片男波)と、豊昇龍(23=立浪)は正代(31=時津風)と、それぞれ初日に対戦。大関昇進への足場固めにしたい新関脇の霧馬山(26=陸奥)は阿炎(28=錣山)戦に臨む。

先場所、貴景勝と千秋楽で優勝を争った琴勝峰(23=佐渡ケ嶽)は翠富士(26=伊勢ケ浜)と対戦。新入幕同士の対戦で金峰山(25=木瀬)-武将山(27=藤島)戦が組まれ、同じく新入幕の北青鵬(21=宮城野)は王鵬(23=大嶽)と対戦する。

また、照ノ富士の休場で初日の幕内出場力士数が奇数(41人)になったため、幕内最初の取組の土俵に東十両筆頭の朝乃山(29=高砂)が上がることになり、幕尻で東前頭17枚目の水戸龍(28=錦戸)と対戦することになった。朝乃山が幕内の土俵に上がるのは、21年夏場所11日目以来となる。

十両以上の関取衆の休場は横綱照ノ富士だけで、幕内21番、十両14番が組まれた。

初日の幕内取組は以下の通り(左が東)。

水戸龍 - 朝乃山

千代翔馬 - 剣翔

北青鵬 - 王鵬

金峰山 - 武将山

大翔鵬 - 琴恵光

輝 - 宝富士

東龍 - 隆の勝

妙義龍 - 錦富士

碧山 - 平戸海

一山本 - 宇良

北勝富士 - 高安

遠藤 - 佐田の海

琴勝峰 - 翠富士

阿武咲 - 明生

大栄翔 - 錦木

御嶽海 - 琴ノ若 

若元春 - 竜電

霧馬山 - 阿炎

正代 - 豊昇龍 

若隆景 - 玉鷲

翔猿 - 貴景勝