昭和以降最速の所要1場所で新十両に昇進した西十両14枚目落合(19=宮城野)が、友風を押し出しで退け4勝目を挙げた。

「すごく間合いや引きのうまさがある相手だったので、自分は頭を下げないようにという意識でいきました」と振り返った。3連勝で4勝1敗と序盤戦を終えたことについては「1日一番集中してやり切れてます」と手ごたえを口にした。

落合は今年1月の初場所で幕下15枚目格付け出しデビューを飾った。今場所初日には幕下の塚原(春日野)を退けて白星発進したが、2日目に同じ新十両の玉正鳳(片男波)に敗れてプロ初黒星を喫した。それでも気持ちを乱すことなく「ただ自分が負けただけと思っている」と気持ちを切り替え、3日目に母校の鳥取城北高の先輩、貴健斗(常盤山)から白星を挙げた。4日目には幕内優勝経験者の36歳ベテラン徳勝龍(木瀬)にも勝利を収めた。

相撲内容に加え、精神的にも大人な“令和の怪物”。順調に白星を積み重ねている。中盤戦に向けて「明日以降も変わらず前に出る相撲をしていきたいです」と話していた。