大関経験者で東前頭14枚目の朝乃山(29=高砂)が、幕内一番乗りで10勝目を挙げ、幕内通算200勝の節目の白星を飾った。取組前まで1敗の自身を1差の2敗で追走していた前頭明生を破った。

敗れていれば、2敗で明生で並ぶだけでなく、取組前まで2敗の関脇霧馬山、前頭北青鵬と並ぶ可能性があった。さらに1敗で並走していた横綱照ノ富士も2敗グループに加わるか、それとも1差を追う展開か。いずれにしても黒星ならば、優勝争いの大混戦の渦中にのまれる格好だった。それが、照ノ富士の勝敗にかかわらず、頭一つリードしたまま終盤戦をスタートさせることに成功した。

朝乃山が幕内で2桁白星を挙げるのは、幕内での勝ち越しと同じ13場所ぶり。12日目は関脇大栄翔戦が組まれ、4年ぶり2度目の幕内優勝へ、いよいよ上位と顔合わせることになる。

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