大相撲の大関経験者で平幕の朝乃山(29=高砂)が19日の新潟・長岡市で行われる夏巡業から復帰することが17日、関係者への取材で分かった。7月29日の愛知・豊田市と同30日の静岡・沼津市での巡業に参加した後、名古屋場所で痛めた左腕の影響により休場していた。懸命な治療に励み、地元富山などで開催される終盤に間に合わせた。

朝乃山は7月の名古屋場所8日目に「左上腕二頭筋部分断裂で4週間の局所安静を要する」との診断書を提出して4日間休場したが、12日目に再出場。4連勝で締めて8勝4敗3休と勝ち越した。場所後の約1カ月間に及ぶ夏巡業では東海、関東、東北、北海道、北信越の18会場で開催される日程下で、初日(愛知・豊田市)、2日目(静岡・沼津市)と参加。その際に左腕の痛みが残って満足に稽古が積めないと判断し、今月2日、東京・立川市で行われた巡業から休場した。

再出場を目指して治療に専念し、再び巡業に合流することになった。残る5会場(19日新潟・長岡市、20日栃木・小山市、25日富山・黒部市、26日石川・金沢市、27日富山・氷見市)のうち、最後の3日間は朝乃山の出身地の富山県(黒部市、氷見市)、隣接する石川県(金沢市)と北陸で開かれる。集まった地元ファンたちの前で勇姿を見せる。