大相撲九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)の新番付が30日に発表され、沖縄・うるま市出身の美ノ海(ちゅらのうみ、30=木瀬)が西前頭15枚目で新入幕を果たした。

福岡市東区の部屋で会見した美ノ海は「すごくうれしい気持ち。沖縄の人たちも多く来てくれる九州場所で決められたことが大きい」と喜んだ。

16年春場所で初土俵を踏んだ。19年夏場所で新十両と順調に出世もけがもあり、幕下陥落も経験するなど足踏みが続いていた。

先場所は東十両5枚目で初の2桁10勝をあげた。「いつも8勝か9勝、もしくは大負けなんで。2桁はうれしかったが、特に何も変えず、自分のやるべきことをやってきました」と言う。

身長177センチと決して体格には恵まれていない押し相撲。「小さいけど真正面から逃げない相撲をとりたい。(九州場所の目標は)自分が納得できる相撲をとること。そしてごはんを食べる」と掲げた。