日本相撲協会は29日、福岡国際センターで来年の大相撲初場所(24年1月14日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、十両昇進力士4人を発表した。

念願の初の関取の座をつかんだ新十両は尊富士(たけるふじ、24=伊勢ケ浜)と欧勝海(おうしょううみ、22=鳴戸)の2人。また白鷹山(28=高田川)の2場所ぶり、栃武蔵(24=春日野)の5場所ぶりの再十両も決まった。

さきの九州場所で西幕下筆頭の尊富士は6勝1敗、西幕下2枚目の欧勝海は4勝3敗の成績を収めた。また、東幕下筆頭の白鷹山は4勝3敗、東幕下3枚目の栃武蔵は4勝3敗だった。

尊富士(本名・石岡弥輝也)は青森県五所川原市出身。鳥取城北高から日大に進学し、22年秋場所で初土俵を踏んだ。翌九州場所から序ノ口、序二段と2場所連続して7戦全勝。その後も3場所連続6勝1敗と5勝2敗と好成績を収め、自己最高位の九州場所でチャンスを生かした。184センチ、138・8キロで得意は突き、押し。

欧勝海(本名・深沢成矢)は石川県津幡町出身。新潟・海洋高を卒業後、20年春場所で初土俵を踏み、同年九州場所では7戦全勝で序二段優勝。順調に番付を上げ、21年九州場所では自己最高位の西幕下7枚目に上がった。だが左肩靱帯(じんたい)を部分断裂して2勝2敗3休、翌場所も2敗5休、さらに2場所連続全休で22年名古屋場所では序二段まで番付を下げたが、そこからは9場所連続勝ち越しで関取の座をものにした。182・8センチ、135・4キロで得意は左四つ、寄り。