所要1場所で新十両、同3場所で新入幕というスピード出世で1位の記録を持つ「令和の怪物」西幕下5枚目の伯桜鵬(20=宮城野)が、無傷の2連勝を飾った。
先場所は十両だった東幕下7枚目の日翔志を下手投げで破った。8月末に左肩を手術して以降、2場所全休で幕内から番付を下げたが、3場所ぶり出場の本場所で好スタートを切った。
立ち合いで、相手が右から張ってきた際に「目に(相手の)指が入って見えなくなった」という。そのまま後退したが、左四つに組み止めると下手を引いて体勢を整えた。そのまま膠着(こうちゃく)状態が続いたが、上手を取りにいく動きを見せて揺さぶった直後に、左から下手投げで転がした。うまさが光った取り口となった。
それでも取組後は「勝てたのはよかったけど、内容は良くない」と、相手の指が目に入る不運があったとはいえ、ズルズルと後退した立ち合いを課題に挙げた。続けて「ああいう体勢だと幕内上位では勝てない」ときっぱり。手術に踏み切った最大の理由である、夢の横綱を見据えて話した。
ただ、やはり初土俵が1年前だけに「今までにないぐらい緊張している。この緊張感に、うまく慣れながらやっていかないと。緊張した時にどうするかという練習を高校時代からやってきているけど、大相撲では初めて味わっている」と打ち明けた。裏を返せば、心身ともに、まだ上積みがある中で2連勝。さらに勢いを加速させるつもりだ。

