AKB48の各都道府県代表メンバーで構成されるチーム8が、またしても2位で涙をのんだ。代表曲「47の素敵な街へ」は、NGT48の「MAXとき315号」に敗れ、2位。昨年のAKB48単独のリクエストアワーと同じ順位に終わり、雪辱はならなかった。

 病欠メンバーを除く44人は悔しさのあまり、肩を震わせて泣きながらポジションに付いた。横山結衣(15=青森)は、佐藤七海(17=岩手)の肩に寄り添って号泣した。笑顔がトレードマークの横道侑里(16=静岡)は、涙を流しながら必死に笑った。歌い終わると、ファンからねぎらいの大コールが巻き起こり、さらに多くのメンバーが涙腺を崩壊させた。

 「47の-」は、14年に結成されたチームに初めて与えられたオリジナル楽曲。メンバー全員が代表の県名を言う場面があり、コンサートでも定番の人気曲でもある。動画配信サービスSHOWROOMでは、岡部麟(20=茨城)も「メンバー全員が県名を言う。アピールできるところがあるから」、坂口渚沙(16=北海道)も「うれしいけど悔しい。1位を取りたい」と話すなど、多くのメンバーが楽曲の良さをアピールしていた。

 悔しがってもいられない。倉野尾成美(16=熊本)は涙をぬぐい、「今日は体調不良で3人が出られなかったけど、(場内に流れた3人の)映像とともに、47人で歌えたのはうれしい。2位ですけど、パフォーマンスはチーム8が一番ですよね?」と必死に前を向いた。

 うれしい発表もあった。チーム結成3周年に当たる4月3日には、東京・秋葉原のAKB48劇場で3周年公演を、前日の2日にはさいたまスーパーアリーナで前夜祭イベントを行うことが決まった。埼玉代表の高橋彩音(19)は「開催地は埼玉だけど、前夜祭なのでメンバー全員でいいものにしたい。ぜひ来て下さい」とチーム一丸を強調し、大きな拍手を受けていた。