AKB48の都道府県代表メンバーで結成されたチーム8が24日、東京・台場で行われた「お台場BEYONDフェス」に出演し、障がい者スポーツを支援するグループ「チームBEYOND(ビヨンド)」に加入すると発表した。今後はパラスポーツの楽しさを広める活動に携わり、20年東京パラリンピックまで盛り上げ役を担う。

 チームビヨンドは、東京都を旗振り役に結成された組織。選手たちのほか武井壮、蛯原友里、篠田麻里子ら人気タレントも加入しており、チーム8はアイドル界を代表して名を連ねた形だ。思わぬ大役に、谷川聖(16=秋田)は「2020年に向け、何ができるか考えて参加させていただきました」と気を引き締めた。小栗有以(15=東京)は、メンバーの証しでもある名前入りユニホームを受け取り、大喜び。さらに、チーム加入のご褒美に贈られた新曲「生きることに熱狂を!」も初披露した。

 メンバーたちは過去に、車いすバスケットなどのパラスポーツを経験している。お気に入りは、地面に置かれた目標球に、持ち球を投げていかに近づけるかを競う「ボッチャ」。この日はリオ・パラ五輪で銀メダルを獲得した広瀬隆喜の指導を受け、競技に挑戦した。うまくできなかった山田菜々美(18=兵庫)は、「まだ練習したい。毎日特訓します!」と、競技の魅力に取りつかれていた。

 岡部麟(20=茨城)は「チームビヨンドの一員として、3年後のパラリンピックを盛り上げたい」と、意気込んだ。チーム8は「2万年に1人の美少女」小栗に、総選挙30位の倉野尾成美(16=熊本)、スタイル抜群の「ギター女子」長久玲奈(17=福井)ら、人材が豊富。48グループの未来を担うチームと期待も高い。

 チームの平均年齢はAKB最年少の17歳で、3年後は平均20歳。アイドルとして脂の乗り切ったころ、パラリンピックに彩りを添えることになりそうだ。