昨年12月に起きたNGT48山口真帆(23)に対する暴行被疑事件について、グループを運営するAKSが設置した第三者委員会による調査結果の説明会見が22日、新潟市内で行われた。約3時間の会見では、AKSの松村匠運営責任者兼取締役らが出席し、事件について報告。一方で会見中に山口本人とみられるツイッターのアカウントで調査報告に反論する意見が断続的に書き込まれた。両者の主張に食い違いが多く、あらためて溝の深さが浮き彫りとなった。

AKSによる会見には、松村氏をはじめ、NGT48早川麻依子劇場支配人、岡田剛副支配人が出席した。松村氏は冒頭で「ファンの皆さま、新潟県民の皆さま、クライアントの皆さまに多大なるご迷惑をおかけしたことを心よりおわび申し上げます。山口をはじめ、メンバー、ご家族の皆さまに、運営の管理体制の不備があったために、事件が起きてしまったことを反省しております」と謝罪した。

前日21日に、第三者委員会による報告書が公表された。現場となったマンションが、短期賃貸マンションで、ファンも住めるような環境にあったことを事件発生後に知ったこと、改めてセキュリティーの不備や、山口を含むメンバーやスタッフとのコミュニケーション不足、対応の遅れについて明らかにした。

今後はスタッフの増員を検討するなど順次対応するという。3月中は劇場公演を行わず、早川氏は「メンバーと話をする時間を設けて、体制や運営についても考えていく」とした。松村氏は、今後のグループ活動について「安易に考えているわけではない」としながら、継続の意向を示した。

一方で、事件後のメンバーのケアについて松村氏は「いろいろな話をお互いするという繰り返しだった。今後も継続していくしかない。本人が戻って、一緒にやっていけるように」と、グループを立て直していく考えを語った。ただ、会見中に山口が反論ツイートを繰り返すなど、双方が納得した形で再始動できる状態には、ほど遠い印象を残した。