SKE48の2年ぶりとなるミッドナイト公演を愛知・SKE48劇場で取材した。

SKE48の中心的メンバー高柳明音(27)の、突然の卒業発表舞台となったが、公演自体は普段の公演とは違うセクシーさを感じさせるパフォーマンスに会場は大いに盛り上がった。

後の卒業発表を胸に秘めながら、古畑奈和(23)と2度のキスシーンも披露した。古畑からは「キスがヘタクソすぎ。歯がめちゃくちゃ当たる」とまさかのダメだしを受け、高柳は「この人、舌を入れてきたです!」と切り返した。「普段の公演なら舌は入れないけど、ミッドナイト公演だから。もうちょっと成長させたい」と笑っていた古畑だが、その後卒業を耳にすることになった。

話はそれるが、同公演にかける山内鈴蘭(24)の熱量はかなり高かった。出演者は当日発表だったが、ツイッターでカウントダウン告知を行った。ステージでも最も気をはいていた。同公演を「毎月でもやりたい」と訴え、劇場支配人を兼ねる斉藤真木子(25)からはやんわりとダメ出しをくらった。本編終了時のMCでは、公演が終わることに思わず涙を流していたが、これがガチ涙だった。

その涙に、高柳の卒業発表が追い打ちをかけた。何も聞かされていなかったメンバーがぼうぜんと立ちつくす中、山内は号泣していた。

卒業発表すると会場からは悲鳴が上がり、涙を流すファンもいたが、それでも「いつ卒業してもおかしくない」という雰囲気を感じていた人もいたのかもしれない。高柳もそれは意識していたようで、「私の勝手な思いかもしれないけど、ファンのみんなは泣きながらもお疲れさまと言ってくれると思います」と胸を張って話したのが印象的だった。

高柳とファンが約11年で築いてきた絆を感じた。【川田和博】