NGT48の1期生最終オーディションは、15年7月25日に行われました。あれから5年、「あいにゃー」こと日下部愛菜(18)と「れいにゃー」こと清司麗菜(19)の「にゃーにゃーコンビ」は健在です。2人は、さらに1年前の14年から「バイトAKB」の一員として一緒でした。この“6年”を、同コンビの歴史で振り返ります。前編は、バイトAKB時代から、NGT48に加入するまでの話を聞きました。【大友陽平】

-同学年の2人ですが、まず初めて会ったのは?

清司 「バイトAKB」の最終オーディションでした!

日下部 50人くらいいましたが、私の中で麗菜はすごく印象に残っていて。やんちゃな感じで、仲良くなれそうにないタイプだと思っていました(笑い)。

清司 同い年とも知らなくて…。愛菜が楽屋でブリッジしていて、体が柔らかい子がいる…という印象しかないです(笑い)。

-当時の活動から仲が良かった?

日下部 正直、ずっと一緒にいるわけではなかったです。(現HKT48の松岡)はなちゃんとか、年が近いメンバーで一緒にいましたが、麗菜とはちょっと話すくらいで…。

清司 ダンスが上手で、踊れる子だとその時から思ってました。私はダンスが全然できなかったので…。

-バイトAKBでの活動が15年2月に終了し、同5月に「第2回AKB48グループドラフト会議」の最終候補者に

日下部 その時はずっと一緒にいましたね!

清司 バイトAKBが終わってから、連絡は取り合っていたんです。

-残念ながら指名されず、NGT48のオーディションに挑戦することに

日下部 NGTはどうする? という話をしていて、一緒に受けようって受けることになりました。

清司 もし受かったら、お互い関東から出ることになりますし、同い年の愛菜の存在があったから、受けることを決意できました。当時のLINEのホーム画面に、私は「愛菜と一緒に頑張る」、愛菜は「麗菜と一緒に頑張る」と書いて。そのスクリーンショットは、今でも残っています。

-オーディションは受かる、受からないもある

日下部 どちらかが落ちるかも…という不安はありましたけど、ドラフトで指名された子たちが活躍しているのを見て、同じ悔しさを味わっていたというのもありましたし、とにかく一緒に受かりたいという気持ちが上回ってました。

清司 振り返ると、バイトAKBの時から、愛菜とか、はなちゃんとかダンスが上手なメンバーが周りにいて、踊れない自分に悔しい気持ちがだんだん出てきていました。近くに愛菜がいたから、今、上達することができたと思います。

日下部 おー! 本当に思ってる?(笑い)

清司 思ってるよ!!

-最終オーディションで名前を呼ばれた時は?

日下部 私が先に呼ばれて、その瞬間はもちろんうれしかったんですけど、うれし涙が出てくる前に、麗菜はどうだろう? という気持ちがあって…。何人か後に麗菜も呼ばれた後に、初めて涙を流しました。

清司 絶対2人で受かる! という強い気持ちがあったと思います。呼ばれて顔を合わせて、涙が出てきましたね。

-取材陣向けの写真撮影も偶然隣同士だった

日下部 運命だね!

清司 そこから「にゃーにゃーコンビ」が始まったんだと思います!

-NGTに加入してからのお話は「後編」でうかがいます。お楽しみに!

◆バイトAKB AKB48と「バイトル」が実施した企画。14年8月~15年2月までの第1弾は53人が活動。劇場公演のバックダンサーや、物販コーナーの手伝い、同年末のNHK紅白歌合戦では体調不良で欠席したメンバーの代役としてリハーサルに参加するなど活動。現NGT48では、日下部、清司のほか、荻野由佳(21)西潟茉莉奈(24)も活動していた。

◆第2回AKB48グループドラフト会議 グループ各チームが、プロ野球のドラフト会議さながらに候補者を指名するイベント。15年5月の第2回(東京・有明コロシアム)で、初参加のNGT48は1巡目で西潟、2巡目で荻野をそれぞれ指名。現NGT48では日下部、清司のほか、西村菜那子(22)も最終候補者で、のちにNGT48の1期生オーディションで加入。