HKT48矢吹奈子(21)が1日、パシフィコ横浜国立大ホールで、卒業コンサートを開催した。

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アンコールには、ピンクベージュの卒業ドレス姿で登場し「ここにいたこと」をソロ歌唱。万感の思いで、ファンやメンバー、スタッフや家族、秋元康総合プロデューサーや、憧れの指原莉乃(30)に感謝の思いをスピーチした。

スピーチ全文は次の通り。

皆さん、アンコールありがとうございます。

デビューをしてから約10年がたって、今日こうして卒業の日を迎えることができました。今までの10年間を振り返ると、楽しかったことも、つらかったことも、全部の思い出が鮮明によみがえってきて、その思い出の中にはいつでも、大切なファンの皆さんや、スタッフさん、メンバー、家族がいました。本当にたくさんの方に支えられて、ここまで来ることができたんだと思います。

うまく伝えられるか分からないんですけど、ここで感謝の気持ちを伝える時間をいただいてもよろしいですか?

まずはマネジャーさん、運営スタッフの皆さん。こんなにたくさんのメンバーがいる中で、1人1人に目を配って、困った時には助けてくださり、いつでも、どんな時でも私たちのことを考えて、支えてくださって本当にありがとうございました。そして今こうして卒業コンサートができているのも、このステージを1から作ってくださっているスタッフの皆さんだったり、構成・演出を考えてくださる方々、照明さん、音響さん、カメラマンさん、コンサートのために動いてくださっている、本当にたくさんのスタッフの皆さんのおかげです。本当に感謝しています。

次にメークさん、衣装さん。皆さんのおかげで、今もこうやってステージに立つことができています。今日もかわいい衣装を着させてくださったり、かわいい髪形にしてくださったり、本当にありがとうございました。そして今着ているこのドレスは、ずっとお世話になってきたオサレカンパニーの方にお願いして、作っていただきました。皆さんどうですか? かわいいですよね? 着る直前まで作業してくださっていて、忙しい中、こんなにすてきなドレスを愛情込めて作ってくださって、本当にありがとうございます。

そして秋元(康)先生。私は小学校のころからAKBが大好きで、秋元先生の書く歌詞に、いつも勇気をもらっていました。私の卒業のために書いてくださった「君はもっとできる」。卒業シングルをいただいたことがとてもうれしく、これからの人生で立ち止まりそうになったとしても、前を向いて進んでいけると思います。秋元先生からいただいた言葉は、私の宝物です。本当にありがとうございました。

そしてさしこちゃん(指原莉乃)。ずっと大好きで、憧れのさしこちゃんと一緒のグループで活動できることが、本当にうれしかったですし、アイドルとしてはもちろん、人としてもたくさんのことを学ばせていただきました。いっぱいほめられたり、いっぱいしかられましたし、反抗期にはけんかをしたりして、私が太った時にはすぐ「デブ!」って注意してくれたりして…。でも、全部さしこちゃんの愛だったんだなって、後から分かりました。素直に甘えられない私なのに、たくさんの愛をありがとうございます。さしこちゃんは私にとって、かけがえのない恩人です。そしてこれからもずっと、私はさしこちゃんのTO(トップヲタ)です。

そして…。けんかもするけど、たまに「奈子はかわいすぎる」ってうれしい言葉をかけてくれるツンデレな妹。頭がいいから、私が頼りにし過ぎちゃうけど、どんな時でも優しく教えてくれるお姉ちゃん。多分私に内緒なんだろうけど、私より、私のテレビ出演の予定とかを知っている、実はめちゃくちゃ“奈子ヲタ”なお父さん。いつもいっぱい笑顔をくれる、そしていつまでもきれいなお母さん。私が小6の時に福岡に引っ越すことになって、みんなを離れ離れにさせちゃったり、韓国に行ってあまり会えなくなっちゃったりして、たくさんさみしい思いもさせたと思うけど、どこに行っても応援してくれて…。私は家族のみんなからの「頑張ってね」という言葉に、どんなにつらいときも頑張ることができました。この10年間、支えてくれて本当にありがとう。これからいっぱい恩返しできるように頑張るね。

そして大好きなメンバーのみんな。一緒に過ごしてきた時間は長いし、思い出がありすぎて、やっぱり離れるのはさみしいです。お弁当を食べる時に、いつの間にかどんどん集まってきて、円を作って食べていたり、公演前で時間ないのに楽屋で「人狼ゲーム」したり、トランプしてたり、そんな仲の良いHKTが本当に大好きです。声が出なくなるくらい笑ったり、つらいときは一緒に泣いたり、しょうもないことでけんかしたり、みんなと作ってきた思い出は、全部宝物で、私の青春の全てだなって思います。本当にみんなに会えて良かったです。これからもずっと一番の親友でいてください。一番がいっぱいになっちゃうんですけど…(笑い)

そして最後に、ファンの皆さん…。まず今日会場まで足を運んでいただき、私のHKT48として最後の姿を見届けにきてくださり、本当にありがとうございます。配信でご覧になられている皆さんも、本当にありがとうございます。

(涙で言葉に詰まる)。本当にこれから、最後のあいさつなんですね…。私はファンの皆さんに、本当にたくさんの愛をいただきました。最初は選抜に選んでいただいているのに、握手会に来てくださる方がなかなか増えなかったり、悩んだこともたくさんあったけど、今こんなにたくさんのファンの皆さんに見守られながら卒業することができて、本当に幸せです。アイドルとして、HKT48としては最後になるんですけど、これからも今までみたいに応援してくださったり、遠くから見守ってくださる方だけでも、すごくうれしいです。もしかしたら、そうじゃなくなる方もいるかもしれないですが、いつかふと思い出した時に、「あの時HKTの奈子を推していて最高だったな、最高だったな」と思ってもらえたらいいなと思います。

昔から応援して支えてくださった皆さんも、途中からとか、最近好きになってくださった方も、前は応援していたけど今は離れちゃったという方も…。私を応援していたことが誇りに思ってもらえるように、これからも人間性を高めて、もっともっと成長できるように努力し続けたいと思います。

この10年間、本当にたくさんの幸せをありがとうございました。