アイドルが前代未聞のリングデビューだ。SKE48青木詩織(26)が第4試合に特別レフェリーとして登場。

普段アイドル活動をともにし、2人でユニット「おしゆき」を組む荒井優希(24)のタッグマッチを見事に裁き切った。

開始早々、いきなり3カウントを取ってしまい、場内騒然となったが、これは青木が開始のゴングを指示しなかったため、無効に。再開後は、タイミングこそ遅いものの、力強いパフォーマンスやキレイなフォームに、場内からは異例の「青木コール」が沸き起こった。途中、居場所を間違えたのか、飛んでくる選手に逃げ回るシーンも。多少のトラブルはあったが、最後は押さえ込まれたHIMAWARIに対し、しっかりと3カウントをコールした。

前日14日の特訓まで、ルールすら「よく分かっていなかった」という青木。わずか1日だけで、荒井に「200点」と言わせるほどのパフォーマンスを見せた。普段のコンサートとは違い「レフェリング1つ1つに歓声が沸いてうれしかった」と目を細めた。

実は、2日前に荒井から夕食をごちそうになり“買収”されかけていた。それでも「公平にやります」と疑惑を否定。ロープを使っての攻撃など、反則行為は、しっかりと注意し、止めにはいるなど冷静なジャッジで試合を進めた。

試合後は荒井らとバックステージに現れ、初めてのリングを「気持ちよかった」と表現した。荒井からは「1日だけでこれだけできるのはすごい。所作が美しいし、センスある」と絶賛。対戦した中島からは「なかなかいいレフェリング。仲間にしてやってもいいぞ」とまさかの発言まで飛び出した。

選手以上に、荒井以上に楽しんだ初リング。次回の参戦については「またオファーがあれば…」と、まんざらでもない様子。押さえ込みに気付かなかったり、反則コールのカウントが早かったりと反省点もいろいろあるが「レフェリー青木詩織」の再登板があるかもしれない。