NMB48加藤夕夏(25)が2日、大阪市のオリックス劇場で行われた公演「NMB48 LIVE2023~轟けミックス!~」で、グループ卒業を発表した。

アンコールで加藤は「NMBを卒業します」と発表。本拠地のNMB48劇場ではすでに解禁されていたが、今回のコンサートから大劇場での声出し応援も解禁になっており、ファンから「えー」と驚きの声が上がると、「声出しがあるから『えー』が聞けてうれしいですけど寂しいです」と複雑な胸中を吐露。「14歳でNMBに入って、言い尽くせないくらいたくさんの経験をさせていただきました。本当に感謝しています。うれしかったことも悔しかったこともありましたけど、思い描いた夢をかなえられた。どの時間もキラキラしてて、これからの自分にとってお守りのような大切な宝物です」と涙を見せながら感謝した。

悔しいことや悲しいことも乗り越えられたのは「負けず嫌いな気持ちがあった」から。「メンバーの活躍はうれしいけど、心の内では『私が一番』とずっと燃えてるものがありました。どう輝けるか考えてやってきて、何があってもへこたれない気持ちを持てるようになった」と振り返った。

今後は「お芝居の仕事をさせていただくうちに、舞台のお仕事がしたいと思った」と舞台女優の道へ進むことを明かした。きっかけは昨年に上演された吉本新喜劇とNMB48によるミュージカル「ぐれいてすとな笑まん」に出演したことだった。先輩や同期が卒業していく中で「解放されたいなと思うこともあったけど、『ここで止めていいのか』って心の声も聞こえた。でも、『ぐれいてすとな笑まん』で『ミュージカル良かったよ』とか声をかけてもらって、NMBより優先したいものが見つかった」

同舞台は東京・明治座などでも上演されたが、「NMBの名前があって呼んでもらった。今後は自分の実力で立って、ファンの皆さんを呼べるようになりたい」。同所では多くのブロードウェー・ミュージカルも行われるだけに「そうですね。今は届かない場所ですけど、ゆくゆくは出たいです」と目を輝かせた。