大喜利が得意で、タレント活動も顕著なNMB48の渋谷凪咲（26）が7日、大阪・NMB48劇場の公演で、グループからの卒業を発表した。
◇ ◇ ◇
あせないキラキラ系の笑顔と、芸人相手にも動じない切り返しで、東西でテレビ番組に多数出演。ここ数年、「アメトーーク！」などで大喜利の才能が取りあげられ、注目は増す一方だった。関西ローカルの企画番組では、芸人を押さえて優勝したこともあった。
渋谷は12年12月に4期加入。直後から、武器の天真らんまんな笑顔と丁寧な対応で、握手会人気が高く、注目を集めた。翌13年にはAKB48グループの研究生ユニット「てんとうむchu！」に選ばれ、ユニットの主演ドラマも経験した。
NMB48では研究生のまま、AKB48シングル収録曲メンバーに入るなど、活躍の場を広げ、NMB48では14年の9枚目シングル「高嶺の林檎」で初選抜。山本彩、渡辺美優紀の創設時からのダブルエースをはじめ、競争が激烈だった当時、研究生ながら主力へと頭角を現し、AKB48との兼任にも抜てきされた。
天然ボケ風発言で、周囲を煙に巻いていたが、当意即妙の返しも得意で、頭の回転は速く、人生プランも当初からしっかりしていた。将来の目標は女優に置き、アイドル活動は「20代前半まで」と答えていた時期もあったが、トークセンスに磨きがかかり、グループにとっても欠かせない存在へと成長し、卒業する。
17年には、ピン芸人ナンバーワン決定戦「R－1ぐらんぷり（当時）」に出場し、3回戦まで進出。「キラキラの王道アイドル」を目指すと同時に、当初から芸人を尊敬し「お笑いは世界一難しい仕事」とあこがれを抱いていた。
