NGT48小越春花(19)が初主演し、新潟で撮影された映画、私の卒業第5期「こころのふた~雪ふるまちで~」の先行公開が29日から新潟市の「ユナイテッド・シネマ新潟」で始まり、小越ら出演者が29日、同所で初日舞台あいさつを行った。

登壇したのは小越、下川恭平(19)、渡邉多緒(17)、今森茉耶(18)、草野星華(20)、美波(20)の6人。卒業を控えた高校生たちが、葛藤を抱えながらも1歩を踏み出す姿を描く。新潟出身の小越はヒロインの吉田愛佳を演じた。「なじみのある風景とか、映画を通して新潟の魅力を伝えられるのはとてもうれしいです」とあいさつした。

一方、高石明彦プロデューサーに「映画のキャッチコピーは何だと思う?」と問われ、「『ふた』っていうワードがすごくインパクトがあるじゃないですか。『ふた』と思った時に鍋が自分の中では出てきまして…。なので、鍋はできたてが1番!」と、独自キャラ全開のエピソードも披露した。

小越にとって本格的な映画出演は初めて。「愛佳の心のふたが開くシーンが印象に残っています。私も心のふたを閉じがちなので(笑い)。今回、やりたい気持ちに素直になる勇気をもらいました」と語り、自身の成長を実感していた。

◆こころのふた~雪ふるまちで~ 若手俳優の発掘、育成を目的にしたプロジェクト「私の卒業」の第5期作品。新潟市と燕市を舞台に、進学、就職といった進路や、友人、恋人との人間関係などに対する、高校卒業を控えた若者たちの心境を描く。新潟市のふるまち芸妓(げいぎ)、燕市の金型など、地元の文化にも触れながら人口減少社会の問題にも切り込んだ。北川瞳監督。