俳優小栗旬(27)が25日、羽田空港で足止めを食らった。この日開幕した「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2010」参加のため、午前中に北海道入りする予定だったが、濃霧で飛行機の発着がストップ。出発が約3時間遅れ、午後6時前に会場の夕張市に到着した。自身の初監督作品「シュアリー・サムデイ」(7月17日公開)の国内初上映を前に、出演者と舞台あいさつ。「皆さんに見てもらえて幸せ。今の自分にできることは、全部詰め込ませていただいた」と胸を張った。

 移動が遅れた影響で、20回目を迎えたこの映画祭では初めて、新千歳空港からの貸し切り列車が運休。新夕張駅と夕張駅での恒例の歓迎セレモニーが中止された。落胆する市民が多い中、小栗は男性キャスト5人とジーンズ柄の洋服でそろえるコーディネートを披露。舞台上でも監督ぶりを発揮し、地元ファンを喜ばせた。この映画祭は、スタッフや市民が「おかえり」と迎える温かさが売り。小栗も「ただいま!」と元気よくあいさつし、声援を浴びていた。