創始者であるジャニー喜多川氏による性加害が長期間にわたり、多くの被害者がいることが明らかになり、ジャニーズ事務所が大きな転換期を迎えています。

ジャニーズ事務所のタレントたちは舞台にも数多く出演しており、今月もSnow Man渡辺翔太、SixTONES森本慎太郎が主演する「DREAM BOYS」が帝劇で開幕したほか、中島裕翔主演の「ひげよ、さらば」がパルコ劇場で、藪宏太が出演する「ふるあめりかに袖はぬらさじ」が新橋演舞場で上演されています。先日、「ふるあめりかに袖はぬらさじ」を見てきましたが、劇場には藪のファンであるだろう多くの若い女性の姿がありました。

このようなジャニーズの舞台進出で大きな役割を果たしたのがジャニー氏でした。2000年の初演で構成・演出を担当し、05年以降はプロデュ-サーに転じた帝劇公演「SHOCK」は毎回満員の観客であふれ、上演を重ねてきました。

この成功以降、大劇場から中劇場、そして小劇場でもジャニーズのタレントの出演が多くなりました。その背景には、確かな集客力があることが挙げられるでしょう。

10月にも「美 少年」が主演する「少年たち」が新橋演舞場で上演されるほか、新社長に就任した東山紀之が主演する「チョコレートドーナツ」もパルコ劇場で上演予定です。東山は年内で芸能活動から引退することを表明しており、17年からキャスターを務めてきた情報番組「サンデーLIVE!!」をすでに降板しています。社長をしながらの稽古、本番となる「チョコレートドーナツ」が最後の舞台となるのでしょう。

年内も多くの公演が予定されていますが、来年以降、このようなジャニーズ事務所と演劇の蜜月関係に変化があるのでしょうか。東山新社長の手腕にも注目したいと思います。【林尚之】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「舞台雑話」)