会社から定期的に実施を推奨されている、ウェブ上でできる「ストレスチェック」を先日、久々にやってみた。

メンタルヘルス事業に取り組む企業が運営しているサービスで、同社のサイト上で「イライラするか」「よく怒りを感じるか」「同僚が頼りになるか」「仕事に働きがいがあるか」「よく頭痛がするか」というような感じのかなり多くの質問に答えると(※正確な質問の文言は忘却)、現在のストレスレベルがどの程度なのか、判定が出るという仕組みだ。

最近、感染者がかなり少なくなり明るい兆しが見えてはいるものの、昨春ごろ以降、いわゆる“コロナ禍ストレス”で明らかに精神状態が良好ではない状態が続いている。それまでは非番や公休の日に各地を動き回っていたが、ここ1年半、外出や遠出の機会が激減。自宅以外の場所ではウイルスの存在や他人のくしゃみをやたら警戒し、かつては1日3湯回るのも当たり前だった、ライフワークの温泉行脚もまだ再開していない。会食もまったくしておらず、人とどんどん疎遠になっている。もともと少ない友人が、さらに減るのは確実だ。

そうした状況をうけ、最近の「自覚症状」としては、以下のようなものが確認されている。


・自宅でワイドショーやニュース、情報番組を見ている際、コロナ報道に関して不安をあおられるかのような内容に移行しそうになった瞬間、秒速でチャンネルを変える。

・NHK(BSを含む)の自然番組(「さわやか自然百景」「美しき日本の山々」など多数)を優先的に視聴するようになった。

・土曜夜、テレビ東京系「土曜スペシャル」の旅番組や「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」放送中が最も心安らぐ時間帯になった。

・会社内でパソコンに向かってデスク業務をしている際、無意識に「ああぁっ」「うわっぇお」などと意味不明の音声を発する回数が増え、周囲から不気味がられる。


そういうわけで「ストレスチェック」を実施。このような「自覚症状」もあって、てっきり「アウト」あるいは「×」判定と想定していたのだが、結果は奇跡的に「○」だった。「あなたのストレス状況には、今のところ大きな問題はみられませんでした」という、まったく予想しない良好な分析だったのだ。

コロナ禍での精神状態を自己分析するに、予想だにしなかった「○」判定
コロナ禍での精神状態を自己分析するに、予想だにしなかった「○」判定

まだ少しは“持つ”のか…といったん前向きになったことはなったのだが、同サイト上ではその後「あなたにおすすめのコンテンツ」という案内が表示。よりストレスフリーな生活を送るためとして「自分を好きになる方法」を学習するコーナーへの移動を勧められた。

「自分を好きになる」。客観的に見ても限りなく不可能に近い
「自分を好きになる」。客観的に見ても限りなく不可能に近い

ただ、客観的に見てどう考えても「好き」になる要素が自身にない上、万が一本当に「自分を好き」になってしまったらさらに周りから気味悪がられ、人が離れていく可能性が濃厚だと推察し、この学習はいったん保留にしている。

【文化社会部・Hデスク】