乃木坂46松尾美佑(19)が、初選抜入りを果たした3月29日発売の32枚目シングル「人は夢を二度見る」への意気込みを語った。「予想外」の選抜発表から戸惑いと緊張が抜けてはいないが、節目を迎えたグループで一念発起し、タテとヨコをつなぐ重要なくさびとなっていく。【横山慧】

透き通る美しさが魅力的な松尾美佑(撮影・中島郁夫)
透き通る美しさが魅力的な松尾美佑(撮影・中島郁夫)

松尾にとっては、驚きの選抜発表だった。「あまりいいことじゃないと思うんですけど、ちょっと視聴者目線だったんです。5期生もいたし、『誰が入るんだろう?』みたいな…」と回想。先に同期で初選抜の佐藤璃果(21)が呼ばれた。「りかちゃんよかったね~! って思って。その後5期生も2人呼ばれて、結構5期生入るのかな? って考えていたら、自分が呼ばれたので。『おっ…? なんでだ?』って思いました。驚きで理解できなかったです」と振り返った。

「多分、すごく予想外だったんだと思います。ファンの方は『選抜期待してるよ』とか言ってくださるんですけど、正直選抜は遠い場所だと思っていました。発表が終わった後に梅澤(美波)さんが『おめでとう』って言ってくださって、やっとそこで『そうか、これは喜ばしいことなんだ』って実感しました」

初選抜入りした松尾美佑(撮影・中島郁夫)
初選抜入りした松尾美佑(撮影・中島郁夫)

その後は選抜メンバーとして、ジャケット写真やMVなどの撮影に臨んだ。「今回、5期生も5人入ったので、初選抜で同じスタートの子が多いんですよ。だからスタッフさんも空気を和ませてくださって。そこに便乗しています」と笑った。「初めての仲間がたくさんいたのは、ありがたかったです。五百城(茉央)ちゃんとか、一ノ瀬(美空)ちゃんとか、後輩なのに、私のためにすっごい話しかけてくれて。本当に優しくて、よくできた子たちで。めちゃくちゃ感謝しています」と明かした。

「予想外」の選抜入りで考え込んだ時期もあったが、周囲からの声で気付かされたことがある。「スタッフさんとか、ファンの方とかが、『ライブの時明るいね』って言ってくださったんです」。自覚はなかった。「自分では自分のこと明るいって思ったことがないんです。コミュニケーション能力もないし、人と話せるようになるまで時間がかかるし。でも、自分でそう思い込んでいるだけなのかも」と推測した。

「人は夢を二度見る」への意気込みを語った松尾美佑(撮影・中島郁夫)
「人は夢を二度見る」への意気込みを語った松尾美佑(撮影・中島郁夫)

「変に自意識過剰だった部分があるのかもしれません。積極的に自分から話しかけられるようにしたいです。話すこと自体は好きなので。ネガティブに考えすぎず、気軽に、気負いすぎず、1つのシングルをまず楽しむことができたらいいのかなって思っています」

18年8月に「坂道合同オーディション」に合格し、20年2月に4期生として加入。今や選抜20人中10人が4期生と、“最多勢力”でもある。「自分で言うのもおこがましいんですけど、4期生って本当によくまとまっていると思うんです。だから4期生が先輩にも後輩にもうまく広がって、タテにもヨコにもつながりを増やしていけたら、乃木坂46がもっと強くなれるのかも」と力を込めた。

「こんな端くれが言うのもなんなんですけど…私自身も明るく、伸び伸び気軽に話せるようなグループにしたいです!」

その殻を破ったとき、乃木坂46はさらに大きくなる。

明るく気軽に話せるグループにしたいと語る松尾美佑(撮影・中島郁夫)
明るく気軽に話せるグループにしたいと語る松尾美佑(撮影・中島郁夫)

◆松尾美佑(まつお・みゆ)2004年(平16)1月3日、千葉県生まれ。愛称「みゆちゃん」。TOKYO FM「ベルクpresents 乃木坂46の乃木坂に相談だ!」(金曜午後8時30分)パーソナリティー。167センチ。血液型O。