櫻坂46山﨑天(18)が明日21日発売のシングル「何歳(いくつ)の頃に戻りたいのか?」で2度目の表題曲センターを務める。13歳でグループに加入し5年3カ月。現役女子高生ながらエースの1人として活躍する、末恐ろしい18歳の今後の展望とは。【横山慧】

今年高校を卒業する櫻坂46山﨑天は笑顔で指ハートをする(撮影・宮地輝)
今年高校を卒業する櫻坂46山﨑天は笑顔で指ハートをする(撮影・宮地輝)

22年4月の「五月雨よ」以来、2年ぶりのシングル表題曲センターに「1度大変さを経験していたので、最初は正直気が重かったです」と率直に明かした。初の海外公演や野外スタジアム単独公演も成功させ「NHK紅白歌合戦」にも返り咲いた昨年から明け、今年初のシングル。「グループにすごく良い流れが来ていて、期待値が上がっている気がして。今までで一番プレッシャーが大きかったです」と振り返った。

12日放送のTBS系「CDTVライブ!ライブ!」で同曲を初披露。「めちゃくちゃ緊張しました。全力で今を生きてるんだ、っていう思いでパフォーマンスしています」。これまでにとらわれず未来を見据えるような、力強い楽曲。「過去に何かを全力で頑張ってきた大人の方々にも伝えたいと思いますし、今何か頑張りきれないことがある方々にも“カツ”を入れるような曲だと思います」と解説した。

168・4センチの長身。小顔と長い手足を生かしたパフォーマンスで存在感を放つ。振り付けを担当したダンサーのTAKAHIROからは「何も考えずにやっていい」と助言され、肩の荷が軽くなったという。「センターだから引っ張っていかなきゃいけない、という風に思わなくてもいいのかなと感じました。今は本当にいつも通り楽しくメンバーを笑わせたい、って思っています」と明かした。

笑顔で櫻坂ポーズをする櫻坂46山﨑天(撮影・宮地輝)
笑顔で櫻坂ポーズをする櫻坂46山﨑天(撮影・宮地輝)

3月に高校を卒業する。「学校との両立は結構しんどかったこともあったので、やっとという感じです。深夜や朝の活動もできるようになるのでうれしいです」と喜んだ。昨年1月には後輩の三期生も加入し、1つ年下に的野美青(17)向井純葉(17)もいる。「年下の子が入ってくれて本当にうれしい。的野と向井は赤ちゃんみたいで、もうかわいくてたまらないんです」と目尻を下げた。

櫻坂46が充実の2023年を経て勢いを増す中、「熱を冷まさないように、どんどん熱力を上げて進んでいきたいです」と慢心はない。「若い方や同世代の女性の方にも応援していただいているイメージなんですけど、大人の方にももっと聴いていただきたいですし、もっといろんな層に届けたいです。海外でも単独公演ができたらいいですし、いつか47都道府県ツアーもしてみたい」と願った。

加入6年目にしてまだ18歳。曲名にちなんだ「何歳の頃に戻りたいのか?」という問いには「保育園のときです。何も気にせずにただただ遊んで過ごして、ご飯を食べて夕日が落ちていく毎日が幸せでした。あとはオーディション前、中1の1学期だけやったソフトボール部も楽しかった」と笑った。あらためてその若さに驚かされる大器だ。

「10年後にこの曲を聴いたら、いろいろ思うことがあるのかな…。でも、10年後も続けているかもしれませんからね。年齢的にも、全然あり得ますよ」

まだまだ無限の可能性を秘めた瞳を細めて、いたずらっぽく笑った。

笑顔で櫻坂ポーズをする櫻坂46山﨑天(撮影・宮地輝)
笑顔で櫻坂ポーズをする櫻坂46山﨑天(撮影・宮地輝)

◆山﨑天(やまさき・てん)2005年(平17)9月28日、大阪府生まれ。18年11月、欅坂46(現櫻坂46)に二期生として加入。愛称「天ちゃん」。ファッション誌「ViVi」専属モデル。imaseの「キリン 午後の紅茶」キャンペーンソング「恋衣」のMVに出演。168・4センチ。血液型A。