【今週の言葉】「日本独特のユーモアや掛け合いなど、日本の魅力を世界の方に感じてもらえるのはすごくうれしいし、日本の作品が世界に出ていくのは誇らしい」

動画配信サービス、Netflixの大規模ファンイベント「TUDUM Japan」(25日)に登場した俳優山崎賢人さんの言葉です。最新作「今際の国のアリス シーズン2」(12月22日配信スタート)の主演俳優として世界生配信のステージに立ち、土屋太鳳さんとともに日本のドラマの魅力を力強くアピールしました。

2年前に配信された前作は、38の言語で配信され、70の国と地域でトップ10入りする大ヒットを記録。数字で結果を出しているだけに、新作を「自信をもって日本から出せる作品」とする言葉にも説得力があります。韓国ドラマの勢いに国産ドラマが水をあけられて久しい中、「日本を舞台に、日本人が日本語で撮影しているドラマ」へのプライドを明快に発信し、聞いているこちらも誇らしく感じました。

実際、シーズン2はスケール感がさらにすごそう。元の世界へ戻るため、命がけのデスゲームに挑む若者たちのバトルが新たな展開を迎えるのですが、そのモチーフとして公開された“植物化した渋谷”のティザー映像の迫力は、会場でも大きな話題となりました。

VFXの最新技術と、スタジオセットに実際に植物を植えてしまうリアルが融合したNetflixオリジナルならではの豪華版。山崎さんは「今まで日本で見たことがないものをアリスではやれているなと思うとうれしい」。頭脳戦、心理戦のほか、アクションやカーチェイス、銃撃戦も大いに展開し、人物たちの成長とともに“今際の国”の謎に迫っていくことになります。

私自身、「アリス」をずっとマイリストに入れているファンの1人なので、配信が待ち遠しいばかり。横一線で世界のコンテンツを堪能できる時代に、日本のドラマがどこまで存在感を示せるのかにも注目したいと思います。

◆「TUDUM Japan」 韓国を皮切りに、24日から2日間かけて5つの国と地域で開催された。2回目となる今年は初めてのリアル開催となり、各国がイチオシ作品を世界にPR。日本はイベントのグランドフィナーレを飾り、「アリス」の山崎さん、土屋さんのほか、是枝裕和監督がNetflixと初ダッグを組む「舞妓さんちのまかないさん」(来年1月12日配信スタート)の森七菜さん、出口夏希さん、恋愛ドラマ「First Love 初恋」(11月24日配信スタート)の佐藤健さん、満島ひかりさんが登場した。

【梅田恵子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能記者コラム「梅ちゃんねる」)