長男に対する虐待疑惑により、ロサンゼルス郡児童家庭サービス局(DCFS)の調査を受けていたブラッド・ピット(52)だが、ついに容疑が晴れたことが明らかになった。

 警察関係者らによると、DCFSは米国時間の9日、9月に自家用ジェット機内でピットと長男マドックス(15)の間で起きた事件について調査を打ち切ることを決定。

 米情報サイトTMZの報道によると、ピットは機内でマドックスと口論となり、身体的な接触があったとされていたが、同局は、ピットは子供を虐待していないとの結論に達したという。

 ソーシャルワーカーたちがピット本人、アンジェリーナ・ジョリー(41)、6人の子供たち、ジェット機内の目撃者たちを事情聴取するなど、徹底的な調査が行われたが、ある情報筋は、「完全な調査が行われたが、虐待のパターンは見つからなかった。ピットの疑いは晴れた」と語っている。

 TMZによると、ジョリーはピットがジェット機内でマドックスを正当な理由もなく殴ったと証言。ピットによる虐待のパターンがあったことも主張したが、DCFSは受け入れなかったという。

 この事件が引き金となり、ピットとの離婚申請に踏み切ったジョリーは子供たちの単独親権を要求。ピットは共同親権を求めていたが、2人は7日、ジョリーが単独親権を持ち、ピットが子供たちを訪問することで合意したと報じられた。

 しかし、「この合意はあくまで一時的なもの」と語る関係者もあり、虐待容疑が晴れたことで、ピットが親権争いで有利になるとも見られている。(ニューヨーク=鹿目直子)