昨年10月、長年のマネジャーを解雇したジョニー・デップ(53)だが、その理由は破産寸前のため、映画の出演契約料からのコミッションをマネジャーに支払うことが出来ず、マネジメント料金がより安い事務所と新たに契約したためだったとニューヨーク・ポスト紙が報じた。

 同紙によれば、デップと元マネジャーのトレーシー・ジェイコブズ氏の付き合いは30年以上にもおよび、同氏は1988年、デップがまだテレビに出演していた駆け出しの頃から担当し、一躍大スターへと育て上げた人物でもある。内部関係者の話によると、表向きはデップが「新たな変化を求めたかった」ことが原因となっているが、実際は経済的な理由だったという。

 デップは先月、長年にわたり資産管理を行ってきた「The Management Group(TMG)」を詐欺などで提訴し、2500万ドル(約28億円)の損害賠償を求めたが、TMG社がこれに反訴。反訴状の中で、毎月の生活費およそ2億円ともいわれるデップの超贅沢なライフスタイルを詳細に明かし、その浪費ぶりが浮き彫りとなった。同社はデップが顧問らの忠告を無視し、浪費を続けたため、経済的な危機にさらされていると主張している。(ニューヨーク=鹿目直子)