明石家さんま(61)が29年ぶりにニッポン放送と和解したことが10日、分かった。17日午後6時から3時間50分の特別番組で、メインパーソナリティーを務める。さんまはかつて「オールナイトニッポン」(1979年10月~81年3月)や「明石家さんまのラジオが来たゾ!東京めぐりブンブン生放送」(83年5月~88年3月)など同局でレギュラー番組を持っていた。しかし「ブンブン-」を最後に、同局のレギュラーや特別番組などでメインパーソナリティーを務めたことはなかった。数少ないゲスト出演も、前妻大竹しのぶ(59)の番組という“縁故”によるものだった。

 長期間となった絶縁の理由について、同局関係者の口は重いが、さんまは数年前、他局の番組で語っていた。「ブンブン-」出演当時、30分ほど録音したものを、番組幹部が無断でプロ野球中継の冒頭に、生放送のように放送したことに激怒。リスナーやファンの反感も大きく、番組を降板した。

 同局は、これまで出演依頼は続けていただけに、今回の出演に大喜び。音楽中心となる番組名を「君に耳キュン!雪どけ春の大作戦 明石家さんま オールニッポンお願い!リクエスト」と命名して、歓迎ムードを高めている。

 さんまはテレビやラジオなど出演番組が多いが、NHKから長期間遠ざかるなど職場環境にはこだわる。今回出演に至った経緯は、自ら番組内で語る予定だが、放送を前に「雪解け…ウーン、まだ解けたかどうか分からんなあ。凍らせたままが良いのかもしれない。でも取りあえずやってみよか、3時間50分!」と不敵なコメントを残している。