「スーパー銭湯アイドル」として熟女らに人気の、ムード歌謡グループ「純烈」が20日、東京・中央区の三越劇場でコンサートを行った。

 メンバー5人が開演前に取材に応じた。

 リーダー酒井一圭(41)は「いつもはスーパー銭湯での公演なので、今日はプレッシャーがある。ライブ前にお風呂に入れないのもつらい」と不安をのぞかせ、白川裕二郎(40)も「敷居が高いですね」と相づちを打った。

 07年の結成から10年。元戦隊ヒーローの酒井は「戦隊仲間から『お前、何をやっているの?』と言われ続けた10年だったが、最近は応援をしてもらえるようになった」と、今年に入っての“純烈ブーム”を振り返った。友井雄亮(37)も「最近は『見たことがある』と、やっと言ってもらえるようになった」と、うなずいた。

 この日の公演では初めて楽器に挑戦する。ベースに挑む小田井涼平(46)は「でも、実はビックリするくらいショボイ」。後上翔太(30)も「練習を始めたのは3日前から。お客さんが喜んでくれたらそれでいいんです」と続いた。酒井も「そもそも、ムード歌謡を始めた時に楽器が弾けないから踊ることにしたのだからね」と説明。自身が担当するのは鍵盤ハーモニカだ。「長男が(学校で)使っていたのを借りてきた」と明かした。

 「紅白出場と親孝行」が目標。プチブレークで「親孝行」は達成したが、初の紅白出場はどうか。酒井は「出られたら最高だけど、そんな簡単な目標じゃない」と冷静に判断。最後には「もし、今年出られたら解散だ!」と、破天荒な公約までぶち上げた。

 公演は三越劇場の創立90周年記念として実施。新曲「愛でしばりたい」などを披露する昼夜2公演で約1000人を動員する。