自民党の大西英男衆院議員(70)が「(がん患者は)働かなくていい」という趣旨のやじを飛ばしたことについて、過去に乳がん患った経験のある日本テレビ報道記者でキャスターの鈴木美穂氏(33)が「本当に悲しいし怒りの気持ちがわいてきます」と思いを語った。

 鈴木氏は22日放送の「情報ライブ ミヤネ屋」で大西議員のニュースを読んだ後、自身も9年前に乳がんが見つかり働きながら治療した経験を振り返り、「年間100万人ががんになる時代。いかに普通の生活を続けながら治療をしていけるかということが大事なところで、本当に悲しいし怒りの気持ちがわいてきます」と語った。

 コメンテーターのテリー伊藤は、初期の肺腺がんを告白した歌舞伎俳優の中村獅童を例に挙げ、「獅童さんは働かなくていいのか。働くことによってがんと闘えるパワーが生まれるわけじゃないですか。それを逆のことを言っている」と大西議員を批判した。

 宮根誠司アナウンサーも「がんを患うことによって離職して収入を失って、また生活が大変になって……ということがあるわけで、離職しないで働きながらがん治療を、ということを国も企業も考えてやっているわけじゃないですか。そこんとこ、この人わかってんのかな」とあきれ、鈴木氏は「わかっている人にぜひ法案を作ってもらいたいですけどね」とコメントした。