俳優星野源(36)が、ギャラクシー賞のDJパーソナリティー賞を受賞し、1日、都内の贈賞式に出席した。ニッポン放送「星野源のオールナイトニッポン」(火曜深夜1時)に出演し、人気を得ている。

 星野は「本当にうれしい。小学生の頃からラジオを聴いていました。自分がラジオ番組をやれると聞いた時は本当にうれしかったです。こういう場に立てることが本当にうれしい」とあいさつした。また、俳優や音楽家が本業とし「毎週、ニッポン放送に行って何か特別なおしゃべりができるわけではなく、リスナーのメールやはがきにゲラゲラ笑っているだけ。全部面白くて、ただ、楽しみに行っている感じ。受賞はラジオの前にいるリスナーのおかげ」と語った。

 さらに「アイデアがいっぱいあって、それをスタッフが実現してくれようと一生懸命。恵まれた環境にいます。今までの慣習とか、ラジオは大体こうだよねというのは僕はどうでもいい。スタッフがいろんな企画を実現してくれないと僕がこういう場に立つような放送はできなかった」とスタッフへの感謝も口にした。

 ニッポン放送からはお祝いに2万円の商品券をもらった。今回の贈賞式を務める他局の司会者が、2年前に同賞をもらった際に10万円もらったと言うと星野は「ダメだなニッポン放送」と叫び、会場を沸かせた。最後は「ラジオは1対1なのがいい。生活に寄り添うメディア。僕も生活を支えてもらい、思春期には命を救ってもらったようなメディア。ラジオは命を救えるようなメディア。人生が豊になるメディア」と語った。

 同賞は放送批評懇談会が日本の放送文化の向上を願い、優秀番組、個人、団体を顕彰する。視聴者らの投票も反映したマイベストTV賞グランプリを、女優新垣結衣(28)主演のTBS系「逃げるは恥だが役に立つ」が受賞した。新垣は出席しなかったが、同作に出演した星野が再び登壇。「新垣さんおめでとう。この作品に関われて幸せ」とあいさつした。「心地のいい撮影現場。楽しかった思い出しかない」と撮影の思い出も紹介した。

 一方、個人賞はNHK「トットてれび」、TBS系「カルテット」などの演技が評価された女優満島ひかり(31)が受賞。「トットてれび」で黒柳徹子を演じた満島は「日本中の誰もが知っている黒柳さんの人生をやるのは、どこまでやってもたどり着けない感じがして大変でした。でも、物まねをしないように、私が徹子さんと思ってやっていました」と語った。会場には黒柳からの祝福のメッセージも紹介された。満島は黒柳について「宇宙の先輩。黒柳さんは宇宙人。徹子さんの年になるまで頑張りたい」と笑顔を見せた。