先日、昨年10月に歌手デビューした上白石萌音(19)のレコーディングスタジオを訪れた。昨年の大ヒットアニメ映画「君の名は。」のヒロインの声を演じたことで、一気に知名度を上げた女優だ。これまでも、興味はあったが、初めて取材機会に恵まれた。

 上白石はスタジオの中でサンダルを脱ぎ捨て、裸足(はだし)でマイクの前に立った。これまでもレコーディングでは常に、裸足で歌っていたという。

 気になったので理由を聞いた。

 「裸足だと、開放される感じがして、リラックスできるので。おうちで歌っている時が、一番上手だと思っていて。リビングで歌っている感覚で歌えれば、と思ったのがきっかけだったんですけど」

 確かに裸足になると、まるで家でリラックスしている気分になるのは、とてもよく分かる。確かに…とうなずいていると、上白石はこちらを見ながら「服は脱げないから」と笑いながら付け加えた。

 受け答えはしっかりしており、明るく、そして、朗らか。だからといって、優等生なだけではなく、ちゃめっ気があるところに、親しみを感じた。