舞台「北斗の拳-世紀末ザコ伝説-」の制作発表会見が4日、9月の公演時の会場にもなる都内の「シアターGロッソ」で行われ、出演者の磯貝龍虎、河合龍之介、寿里、花園直道、林野健志、A応Pの水希蒼やクリスタルキングのムッシュ吉崎が登壇した。

 大人気漫画「北斗の拳」をモチーフにした舞台だが、ケンシロウやラオウは登場せず、漫画の中で無残に撃沈されたザコたちが主役。異色の設定で演じるキャストの1人、スーパー日舞の花園は「和装でやっている僕にまさか、北斗の拳のオファーが来るとは。最高のザコになれるよう頑張ります」と意気込みを語った。

 また、舞台のビジュアルアドバイザーを務めるアケミ・S・ミラーが登場。ニューヨークコレクションで25年間活躍したファッションデザイナーで、現在は拠点を日本に移している。「ニューヨークは“ザコ”のるつぼ。トランプ大統領がそうですよね」と笑わせたあと、「この舞台のゴールはブロードウェー。ニューヨークまで持っていきたい」と宣言。一般ファンも詰めかけた客席から拍手が起こった。

 会見の最後には北斗4兄弟の1人、「ジャギ」役が登場した。フルフェースのヘルメットで顔は見えず、最後まで正体は明かされなかったが、その肉体美はどう見てもボディービルに挑戦中の角田信朗。司会のあさりど・川本成に「角田(信朗)さんですよね?」と聞かれたが、終始無言を貫き、最後は「舞台はドタキャンしないでくださいね!」と皮肉られ、角田としか思えない「押忍」のポーズで答えていた。