演歌歌手岩本公水(42)が12日、東京・しながわ防災体験館で「品川音頭2017」制作発表会に出席した。

 「品川音頭」は1978年(昭53)、都はるみ(69)の歌唱で発表。発表当時まだ存在していなかった八潮からの陳情を受け、今回八潮を歌詞に加えた「品川音頭2017」としてリニューアル。活動休止中の都に代わり岩本の歌唱で8月1日、発売されることが発表された。

 「40年近くはるみさんの声で愛されてきた品川音頭を歌わせてもらえるということで本当にうれしかったのと、本当に私でいいのかなというドキドキもありました」と感想を話した。

 岩本は都はるみの後継者ともいわれている。「歌の舞台で何度もはるみさんとご一緒させていただきましたが、はるみさんの曲を披露するたびに『いいね、この曲歌っていきなさいよ。合っているよ』といっていただきました」という。同曲を引き継ぐことについて「今はお休みしていますが、なんとか私の声で私の色を出しつつ、みなさんに柔らかく受け入れてもらえるように大事に歌わせていただければと思います」と話した。

 「品川音頭は長い間区民に親しまれてきて、DNAの中にすり込まれているような曲」と浜野健品川区長(69)は話し、「八潮がないという声が地元からあって、今回歌詞に入れてもらいました」と説明。同曲を総合プロデュースするとともに補作詞した海沼実氏(44)は「元々公募された歌詞を元に石本美由起先生が作詞したものですが、今回ご遺族に相談して了解を得て補作しました」と経緯を話した。

 今後は区民祭りやイベントなどで披露されていくが発売前の15日、八潮児童センターで「品川音頭リニューアルお披露目会」も行われる。