声優で歌手の水樹奈々(37)が初めてミュージカルに挑戦する主演舞台「ビューティフル」(26日開演)の囲み取材会が24日、上演される東京・帝国劇場で行われた。

 水樹は、歌手平原綾香(33)とのダブルキャストで主人公キャロル・キングを演じる。98年に声優デビューし、19年目で初めて挑むミュージカルの初日が2日後に迫り「ついに、この日がやってくると、かなり緊張と興奮、いろいろな思いでテンションが上がりまくっている。人生初ミュージカルなので、初日が本当の初舞台。初めてだからこそ出せる思い切りの良さと、勢いを出せるように、全力投球で自分を信じて頑張りたいと思っています」と意気込みを語った。

 歌手としては11、16年に東京ドーム、16年に甲子園球場、17年には出雲大社など、さまざまな大舞台を経験し、過去4度、座長公演も行っているが、帝国劇場でミュージカルに挑戦する思いは、ひとしおのようだ。「主演で伝統ある帝国劇場の舞台に立たせていただくなんて、この上ない幸せでいっぱいです。最初は何が分からないのかも分からない状態から、右も左も分からない中に跳び込んだ。何とか舞台に主役として上がれるところまでやってまいりました。2カ月間の稽古期間を信じて、最強の舞台を届けたいと思っています」と思いを語った。

 また平原も、初めて立つ帝国劇場の舞台の初演を前に「この舞台は初めてなので、すごく共演しています。入った時に圧倒されて、良い意味で何かいるな、ファントムがいる感じ。パワーを感じながらお稽古しています。いい歌といいお芝居を届けたい」と感激を語った。

 「ビューティフル」は米国のシンガー・ソングライター、キャロル・キングの波瀾(はらん)万丈の半生を描いたミュージカル。13年にブロードウェイで上演され、翌14年にトニー賞主演女優賞、15年にはグラミー賞や英国のオリビエ賞などを受賞。全米ツアーやロンドン公演など、世界各国でロングランを続け、日本で初上演される。

 囲み取材には中川晃教(34)、伊礼彼方(35)、ソニン(34)、武田真治(44)、剣幸(63)も登壇した。【村上幸将】