58年の歴史を誇る吉本新喜劇に初めて誕生した女性座長、酒井藍(30)の座長就任公演が26日、大阪・なんばグランド花月でスタートした。

 うどん屋のアルバイト役で、先輩座長すっちー(45)から「できの悪いアルバイト」と紹介され、登場。100キロ超えの体重を生かしたおなじみの「ブーブー」ネタも披露。ブタにふんして舞台を動き回るなど、いきなり本領発揮の座長お披露目となった。

 酒井は、07年9月に「第3個目 金の卵オーディション」に合格。座長制固定以降は最年少での就任になる。

 この日は上演前に、酒井と、内場勝則(56)辻本茂雄(52)川畑泰史(50)、すっちーの4座長もそろって口上。内場は「酒井藍を座長にと会社から聞いて『イーーッ』でした」と、自らのギャグをまじえて驚きを表現した。

 すっちーは「“さ”わやかで、“か”わいくて、“い”い人で、“あ”いきょうがあって、“い”じきたない」と、酒井藍の名前をもじって口上。川畑は「入ってきたときから、この子大きくなるなと思ってたけど、ここまで大きくなるとは…」と、肉体的な成長にも感心したと笑わせた。

 また、辻本は「座長として頑張ったら、どうや~?」と、これも自身の決めゼリフを含めて、初の女座長誕生を祝福した。

 公演は同所で31日まで。