女優柴咲コウ(35)が主演し、30日に放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜午後8時)の第30話の平均視聴率が、関東地区で11・3%だったことが31日、ビデオリサーチの調べで分かった。前週は11・9%だった。

 同作は男が絶えた井伊家を「男」を名乗って守り抜き、後に徳川四天王の1人に数えられ彦根藩の藩祖となった井伊直政、幕末の大老として知られる井伊直弼へと子孫をつないだ女領主・井伊直虎を主人公とした物語。

 30日の回は、武田との戦が避けられない情勢となった駿府では、今川氏真(尾上松也)が国衆を呼びつけ戦の準備を命じていた。井伊直虎(柴咲コウ)も徳川との内通を隠しながら命令に応じる。また氏真は瀬戸方久(ムロツヨシ)が気賀に新しい蔵を作ることを認める代わりに、井伊家を取り潰す手助けをするよう求める。徳川との戦に備え、井伊谷を今川の直轄領にしたいと考えたのだ。井伊と今川の板ばさみに悩む方久。その不自然な動きを怪しむ小野政次(高橋一生)は気賀に乗り込む。龍雲丸(柳楽優弥)の手引きで方久と相対した政次は、氏真が方久に宛てて書いた安堵(あんど)状を見つける。そんな中、氏真の命を受けた関口氏経(矢島健一)井伊を訪れ、速やかに徳政令を行うよう下知を下す。窮地に追い込まれた直虎は、徳川に弓を引くと見せかけ、関口の首をあげて徳川に差し出すことで、井伊をよみがえらせようと考える。しかし、瀬戸祝田の百姓たちが「徳政令を望まない」と関口の元に押しかける。駆けつけた直虎は政次の郎党に取り囲まれ…、という内容だった。